Nukerさんと漫画のお話


2006年12月04日(Mon)
Nukerさんと漫画のお話

皆さんこんにちは、風邪引いてしまいましたNukerですゲフンゲフン。
いつの間にやら12月、季節もすっかり冬となり、ここ札幌も雪に覆われております。
さてさて、久々の更新なわけですが、今回は最近の漫画の紹介でも。
いえね、久々に読み返したら少々熱くなってしまったのでwww

「ヴィンランド・サガ」幸村 誠
アフタヌーンKC 1〜3巻(連載中)
あらすじっぽく:西暦1013年、イングランド。デンマーク国王スヴェンは、デンマーク・ヴァイキング主力艦隊を率いてイングランドへ侵攻、各地で略奪と殺戮を繰り返し、ついにはイングランド王エルセレッドをフランス亡命へと追い込んだ、そんな時代。

主力艦隊に属するヴァイキング諸部族の一つ、アシェラッド隊。その中に、主人公トルフィンの姿があった。アイスランド出身の年端もいかぬ少年でありながら、卓越した体術と剣技を振るい各地で見事な戦果を挙げるトルフィンだが、彼の望む「褒美」は唯一つ。

アシェラッド隊の首領、アシェラッドとの決闘だけであった。
彼が付き従うアシェラッドは、トルフィンの父を殺した仇でもあるのだ。
戦士の誇りにかけて、決闘で父の仇を討つ。トルフィンは褒美である決闘のためだけに、最も憎むべき仇のアシェラッドが命ずるまま、その手を血に染めながら戦い続ける。

そして彼らもまた、戦争の渦の中で大きく運命を翻弄されていく事となる・・・。
とまぁ、だいたいこんな感じのお話です。

いやーしかし、さすがは「プラネテス」の幸村誠氏、今作も主人公の凶相を楽しめて何よりですね
それはともかく、生と死、略奪と殺戮が呼吸するかのように、文字通り生活の一部として生きるヴァイキング達が描かれていて非常に面白い漫画です。

特に3巻で登場する大男、トルケルは印象的ですね。
「いかに戦い、いかに死ぬか−それが問題だ」
そう言い切る彼は、北欧神話に基づくノルマン戦士の誉れ−すなわちヴァルハラへの到達を求め続けているのです。
故に戦争を楽しみ、より強い敵と戦うために、ヴァイキングでありながら死に体のイングランドにつく。

トルケルは作中のヴァイキングの中でも異質な存在であるとは思われますが、戦士としての誇り、これは登場人物全員に共通する精神であるようです。
突出したリアリストである首領アシェラッドでさえ、トルフィンとの決闘を拒まない。自分が老い、トルフィンが成長すれば、いずれ自分が負ける時が来る。そう自分で語っていてもです。

そんなところも含めて、アシェラッド自身は非常に謎めいた人物です。度重なる決闘でも、なぜアシェラッドはトルフィンを殺さないのか?優秀な手駒を殺すのは勿体無いだけなのか、それとも他の理由があるのか。

トルケルのように、ヴァルハラを求めて戦っているわけでも、ただ金のために戦っているわけでもないようですが・・・とても興味深い名脇役ですね。
「本当の戦士には剣など要らぬ」そう言って目の前で死んだ父の仇を討つためだけに殺し、生きる主人公トルフィンは、いずれ自分の中に「戦士の誇り」を見出す事ができるのでしょうか。

ちなみにヴィンランド(ブドウの国)、とはレイフ・エリクソン(作中にも登場します)が発見した陸地の名前でありまして、コロンブスに先駆ける事およそ500年、北米大陸の事であるという説が有力です。

トルフィン自身も、史実に基づくある人物がモデルとされているようでして、今後この復讐劇がどのような展開を見せるのか、久々にワクワクできる漫画ですので、皆さんも機会があればぜひ手にとって見てはいかがでしょうか。
ガチオヌヌメ!


「もやしもん」 石川雅之
イブニングKC 1〜3巻(連載中)12/22に4巻発売予定!

あらすじ:漫画界に颯爽と登場した新ジャンル、「菌類」!なぜか菌が肉眼で見える沢木惣右衛門直保(さわきそうえもんただやすっつか名前長すぎ!)と、彼を取り巻く愉快な人々の日常とか農大の研究とか酒作ったり臭い物食べたりな漫画。

や、コレあらすじとか無理なんですwwww

何せ話の軸であるはずの主人公、沢木君の特殊能力「菌が肉眼で(ry」が、話の展開にほっとんど絡んで来ない!

というより主人公があまり話に絡んで来ない!非常に影が薄い!wwww
ほぼ毎回、脇役達の無駄(?)な知識と樹教授(この人も脇役)の講義と、デフォルメされた菌類のgdgdな様子が描かれております。

むしろ沢木君は主人公じゃないんじゃないでしょうか。きっとそうです。

誰が主役なのかは置いときまして、とりあえずこの漫画、菌類漫画だけあって菌類に関する話がひじょーに面白いです。

特に彼らの所属する樹研究室は発酵の専門らしくて、発酵食品から酒造りに至るまで、非常に濃いお話が展開されます。
勿論、読者のためにある程度分かりやすく噛み砕かれてあるとは思いますが、それでも全くの素人であるNukerさんにはチンプンカンプン・・・というより圧倒されてしまいます。

とりあえずキビヤック(アザラシの死体で作る海鳥の発酵食品)とホンオフェ(エイの発酵食品。明らかに「出来ちゃった」系)は臭くて、それ以上に「シュールストレミング」(ニシンの缶詰)はひどいらしい、という事は理解できました。

うーん、この漫画、何といえばいいでしょうか、菌類版「動物のお医者さん」と言えば分かりやすいのでしょうか。ただしチョビ役はA・オリゼー菌。これはひどいカオスですね。

とにかくですね、非常に面白いのですよ。石川雅之氏は読み切り型集中連載、「週間石川雅之」でも実証済みですが、短編を描かせたらかなりのクオリティなんです。
だから主人公の影が極限まで薄くても大丈夫!毎話それぞれがハイクオリティ!ぜひお試しあれ!


それとこのマンガ、どことなくエロいんですよ。どこがって言われても困るんですが、かすかにそういう香りが。匂い立つエロスっていうか。言うなれば微エロ。そんな雰囲気がNukerさんの心をぐっと掴んで放さない!

ビバ!微エロ!
何言ってるんだ畜生。落ち着けNukerさん。

落ち着いたらまたお会いしましょう。Nukerでした!